食コラム
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初夏に食べたい☆季節感あふれる【らっきょう・エシャレット】

春から初夏にかけて直売所やスーパーの野菜売り場などで見かけるようになる「らっきょう」や「エシャレット」。お店に並びだすと初夏の訪れを感じる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、この時期にしか味わうことができない「らっきょう」と「エシャレット」をご紹介します!
春から初夏にかけて直売所やスーパーの野菜売り場などで見かけるようになる「らっきょう」や「エシャレット」。お店に並びだすと初夏の訪れを感じる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、この時期にしか味わうことができない「らっきょう」と「エシャレット」をご紹介します!

「らっきょう」と「エシャレット」の楽しみ方

  • らっきょうについて

    別名は「おおにら」、原産は中国。日本に伝わったのは平安時代頃で、当初は薬として用いられていたそうです。
    その後、江戸時代に入ってから食用として普及したと言われる、とても古くから栽培されている歴史ある野菜です。

    とても丈夫で、やせ地でもよく育つので砂丘や開墾地でも栽培されています。

    一般的に8~9月に植え付けをして、翌年5~6月に葉が枯れる直前に収穫をします。
    らっきょうの花は10~11月に見ることができ、産地のらっきょう畑では赤紫色の花が一面に咲きほこります。

  • 全国のらっきょう名産地

    【砂丘らっきょう】
    全国有数の大産地、鳥取県を代表する特産品です。収穫時期は全国に出荷されるほか、加工品は通年販売されています。また鳥取市では、平成17年11月にらっきょうの花が市の花になったそうです。

    【花らっきょう】
    福井県三里浜砂丘で栽培され、高級品とも言われる小粒のらっきょうです。一般的ならっきょうとは異なり、3年という長い歳月をかけて収穫するそうです。「三年子(さんねんご)花らっきょう」として福井県三里浜の特産品となっています。
    ※福井県坂井市にある「道の駅みくに」には、三里浜特産のらっきょうのすべてを紹介する資料館を併設しているそうです。

    【鳴門らっきょう】
    徳島県鳴門市大毛島にある砂丘畑で作られていて、大きさや味において市場関係者からの評価が高いそうです。主に関西方面に出荷されています。

    【島らっきょう】
    2~4月が旬の沖縄県の特産品で、強い香りと辛味が特徴です。若採りをした細長いものを塩もみし、削り節をかけて食べるのが一般的ですが、伝統的な黒酢漬けなどの漬物用には、丸みのある大きいものを使うそうです。

  • らっきょうの種類や時期、見分け方と保存法

    ◆種類
    「らくだ」がらっきょうの代表的な品種として各地で栽培されています。
    他にも「八房」、「九頭竜」、「玉らっきょう」などがあります。
    また「エシャレット」は、らっきょうを土寄せし軟白栽培したものを若いうちに収穫したものです。

    ◆出回る時期
    甘酢漬けなどの加工品は通年流通していますが、生のらっきょうは、5~6月という短い期間しか出回りません。

    ◆見分け方
    先端が締まって、外皮に傷がないもの。丸みを帯び、白色で、なるべく粒が揃っているものを選びましょう。
    漬物用には下処理が済んでいるものも便利ですが、泥付きの方が食感も良く味が良いと言われているので、なるべく泥付きのものを選びたいですね。洗ったものを購入する場合は、傷がなく艶のあるものを選びましょう。

    ◆下処理と保存法
    泥を洗い、根と芽を切り落とし、皮を剝きましょう。
    漬物にする時は、鮮度の良いうちに下処理をして、しっかり水分を拭き取ることが大事です。
    すぐに使わないときは、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保管し、なるべく早く使いましょう。

  • 栄養と食べ方

    ◆栄養
    特有の香り成分は、タマネギやニンニクなどにも含まれているアリシン(硫化アリル)です。アリシンは、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復にもつながる、などと言われています。
    注目したいのは水溶性の食物繊維の含有量が野菜の中でもトップクラスなこと。水溶性食物繊維は、腸内環境を整えるのに役立ち、食後の急激な血糖値の上昇を抑え、コレステロールの吸収を抑制する働きがあると言われています。
    現代人に不足している食物繊維を手軽に補うことができる、嬉しい野菜です!

    ◆食べ方
    らっきょうと言えば、シャキッとさっぱりする「甘酢漬け」ですね。
    栄養面から言うと、水溶性食物繊維が漬け汁に溶けだしてしまうという特徴があるので、三杯酢やドレッシングなどの調味料として、またはお料理の隠し味に漬け汁も使ってみるのも良いですね。
    漬け物の他にも、天ぷらや、ソテー、炒め物など火を通すお料理に使うと甘味が増し食べやすくなります。

  • エシャレットについて

    ちょっとオシャレな感じの名前ですが、別名は「根らっきょう」。らっきょうを土寄せして軟白栽培し、若いうちに葉を付けたまま収穫したものです。

    一般的ならっきょうは、生で食べることは少ないですが、エシャレットはさわやかな辛味でクセもなく、生のままで食感や香りを楽しむことができる野菜です。

    ※軟白栽培…日光が当たらないように、白くやわらかく育てること。またアクが少なくなり、香りが良くなるという特徴もあります。

  • エシャレット? エシャロット??

    まれに「エシャロット」として売られていることもありますが、正式名称は「エシャレット」です。

    「エシャロット」は、細長い小ぶりのタマネギのような外見をしています(写真参照)。

    ちなみに、こちらは別名「ベルギーエシャロット」、「シャロット」とも呼ばれています。
    タマネギのようにすりおろして使ったり、刻んで炒めて香りやコクを出したりと、フランス料理には欠かせない野菜として知られています。

  • 時期と産地、見分け方や保存法

    ◆出回る時期と産地
    らっきょうよりも早く、直売所では3~5月頃店頭に並びます。スーパーではほぼ通年販売されていて、ハウス栽培のエシャレットも流通しています。また、流通しているエシャレットの多くは茨城県と静岡県で生産されています。

    ◆見分け方
    茎が白く、みずみずしいもの。葉付きの物は枯れていないものを選びましょう。食べる白い部分はあまり大きすぎないものがよいでしょう。

    ◆下処理と保存
    水洗いをして、葉の部分と根を切り落としてから使用しましょう。すぐに使わない場合は、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに使い切りましょう。

  • 栄養と食べ方

    ◆栄養
    らっきょうの若い時に収穫するものなので、基本的にはらっきょうと同様で、エシャレットにも水溶性の食物繊維が多く含まれています。
    一つ違う点を挙げるならば、葉付きのまま収穫するので、少量ではありますがβ-カロテンが含まれていることです。

    ◆食べ方
    通常、葉が枯れる直前に収穫するので葉の部分は硬く食用にはしませんが、3~5月に出回る露地栽培の物は葉が青くやわらかいので、葉まで食べることができます。彩りも良くなるので、ぜひ一緒に調理してみてくださいね。
    エシャレットは生でも食べることができるほか、漬物や和え物、天ぷらやフライ、炒め物などの加熱をするお料理にも使うことができます。いつものお料理に隠し味として加えるだけでも、新鮮な爽やかさを感じることができますよ。

    関東では、5月頃に直売所やスーパーなどでよく見かけるエシャレット。見た目も味も色々楽しめます。みなさんの街で手に入るエシャレットの食べ比べができるのもこの時期ならではの楽しみ方ですよ!

  • 春から初夏の限られた期間にだけ楽しむことができる「らっきょう」と「エシャレット」。どちらも様々なお料理に使うことができる、とても万能な野菜です!
    いつもの献立に取り入れて、初夏の食卓を楽しんでみてはいかがでしょうか。

らっきょう・エシャレットのレシピ&オススメの食べ方♪

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    <市販の材料でもできちゃう!食感楽しむいなりずし>

    ■材料-5個分
    いなり寿司用油揚げ(味付け済)  5枚
    らっきょう甘酢漬け    4個(25g)
    甘酢漬けの汁         大さじ1
    ごはん    お茶碗1杯強(170g位)
    きぬさや          4枚(5g) 
    ごま(トッピング)        少々

    ■作り方
    ①らっきょうは、漬け汁を切り、粗みじん切りにする。
    ②きぬさやは、さっと塩茹でをして氷水で冷やし、3㎜幅で斜めにカットする。キッチンペーパーでしっかり水分を取っておく。
    ③温かいごはんに、漬け汁を混ぜ冷ましておく。
    ④ごはんが冷めたら、らっきょう、きぬさやの順で混ぜ込む。
    ⑤油揚げに④を5等分にして詰める。
    ⑥ゴマをトッピングして、出来上がり。

    ※自家製のらっきょう漬けが食べ頃になったら、好みの味で油揚げを煮て、オリジナルのいなりずしを作ってみてはいかがでしょうか。

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    <レシピはいらない!?旬のエシャレット>

    まずは、生のままお気に入りの味噌をつけてみてください。
    シャキッとピリッとみずみずしい、期間限定のエシャレットを味わうことができます。

    ごま油で焼いて塩を振りかけるだけでも、香りや辛味がマイルドになり、軟らかくほんのり甘いエシャレットを味わえます。

    また、いつもの炒め物に加えてみるのもおすすめです。シャキッとした食感が加わり、いつもとはひと味違った炒め物を楽しめますよ!

written by 小市 亜紀子

チョクバイ!オフィシャルサポーター
野菜ソムリエプロ/冷凍生活アドバイザー/ 食生活アドバイザー2級/栄養士/調理師

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