食コラム
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とうがらしなのに辛くない!くびれが魅力的な京野菜「万願寺とうがらし」

京都を代表する夏野菜と言っても過言ではない「万願寺とうがらし」。直売所で見かけることが多くなったこの野菜、名前も形もなんだか気になるけれど、使い方がわからないからと購入を見送ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そんなちょっと気になる「万願寺とうがらし」をご紹介します。
京都を代表する夏野菜と言っても過言ではない「万願寺とうがらし」。直売所で見かけることが多くなったこの野菜、名前も形もなんだか気になるけれど、使い方がわからないからと購入を見送ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そんなちょっと気になる「万願寺とうがらし」をご紹介します。

万願寺とうがらしの楽しみ方

  • 万願寺とうがらしってどんな野菜?

    京都市舞鶴市万願寺地区を発祥とする京の伝統野菜のひとつ。正確には、京の伝統野菜に準ずる品目に分類されています。
    ピーマン、パプリカ、ししとうと同じ仲間で、甘とうがらしとも呼ばれるとうがらしの甘味種の一種です。

    大正末期から昭和初期に、京都で栽培されていた「伏見とうがらし」とアメリカから導入されたピーマンの一種「カリフォルニア・ワンダー」を交配してできたと言われています。
    大型でやわらかく、ほんのりと甘みがあり、ヘタの下部のくびれが特徴的です。種が少ないので丸ごと調理できる野菜です。

  • 生産地は京都だけ?

    近年、万願寺とうがらしは全国各地で栽培されています。
    発祥の地である京都府舞鶴市のほか綾部市や福知山市の一部で生産されるものは、「万願寺甘とう」という商品名で商標登録されています。その中でもランク付けがあり、最もすぐれた秀品だけが京都府認定の「京のブラント産品」として各地に出荷されているそうです。

  • 万願寺とうがらしの旬は、6月から8月。ハウス栽培の物は、地域により通年出回ります。
    通常出回っているものは緑色ですが、収穫時期を遅らせて赤くなり完熟した状態で収穫する「赤万願寺とうがらし」も流通しています。

  • 栄養

    抗酸化作用のある代表的な成分、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが多く含まれています。活性酸素から体を守ってくれる成分なので、アンチエイジング効果も期待したいですね。

  • 見分け方と保存方法

    皮にしわがなく、ハリとつやがあり、肉厚で濃い緑色のもの。実やヘタに黒ずみがないものを選びましょう。
    購入後はポリ袋に入れて、野菜室で保存しましょう。冷凍する場合は、水洗い後しっかり水気をきり、ヘタを取って保存袋に入れ空気を抜いて冷凍しましょう。

  • 使い方

    ごくまれに辛いものもありますが、種もそのまま食べることができます。丸ごと焼く場合には、破裂を防ぐために楊枝などで数か所穴をあけて調理をすると良いでしょう。
    種を出して丸ごと使用したい場合は、ヘタの下にT字に切れ込みを入れると簡単に種を取り出せます。

  • 万願寺とうがらしには仲間がたくさん!

    甘とうがらしの様々な品種の中から、京都と奈良の伝統野菜に注目してみましょう。

    ●伏見甘長とうがらし
    江戸時代から京都市伏見地区で栽培されてきた、京の伝統野菜のひとつで、「京のブランド産品」にも認定されています。「きごしょう」と呼ばれる葉の部分は、実と同様じゃこ炒めや煮物としておばんざいの一品に利用するそうです。

    ●鷹峯(たかがみね)とうがらし
    昭和18年頃から京都市鷹峯地区近辺で栽培されている京の伝統野菜に準ずる野菜のひとつ。大型で肩の張りはなく、万願寺とうがらしと伏見とうがらしの中間位の大きさと肉厚さを持ち合わせています。栽培戸数5戸と、とても希少な品種です。

    ●田中とうがらし
    明治時代に滋賀県から種を持ち帰り、田中地区で栽培を始めたと言われる京の伝統野菜のひとつ。実は、太く短く小型です。栽培戸数は20数戸と、希少な品種です。

    ●山科とうがらし
    京都市山科地区で古くから栽培されている、京の伝統野菜のひとつ。限られた地域にしか出回らない希少な野菜です。一見、ししとうと同じような形ですが、先端が尖っているのが特徴です。

    ●ひもとうがらし
    奈良県が認定する大和の伝統野菜のひとつ。長さが10㎝前後、直径5㎜ほどで、ひものように細長いのが特徴。濃い緑色で、皮はやわらかく甘みがある品種です。

    ●紫とうがらし
    奈良県で、自家菜園野菜のひとつとして古くから栽培されてきた大和の伝統野菜。紫色の花をさかせ、黒紫色の実をつけます。加熱すると緑色に変わります。ししとうに似た形ですが、先端は尖っています。


    ※写真: 伏見甘長とうがらし(上)、紫とうがらし(下)

  • 近頃、直売所でよく見かけるようになった万願寺とうがらし。「甘とう美人」という万願寺とうがらしとよく似た甘とうがらしも多く出回っています。ピーマンのように青臭みもなく、やわらかくほんのり甘い野菜なので、ピーマンが苦手な方にもおすすめです。

    調理法に迷ったらピーマンのように使えば、見た目とは裏腹に食べやすく、とても応用がきく野菜です。この夏、いつものお料理に万願寺とうがらしを使ってみてはいかがでしょうか。

万願寺とうがらしを使った簡単レシピ

  • string(6) "なし"

    ◆万願寺とうがらしと言えばこれ!!
    丸ごと焼いた万願寺とうがらしにお醤油をジュっと。鰹節たっぷりでどうぞ!

  • string(6) "なし"

    ◆クルクル巻いてピンチョスに!
    縦半分にカットしレンジで柔らかくした万願寺とうがらしに、豚肉をのせてクルクル巻き楊枝で止めたら蒸し焼きに。トマトソースを添えたら出来上がり!

  • string(6) "なし"

    ◆チーズボートにしてみよう!

    □材料/6本分
    万願寺とうがらし    6本
    タマネギ        30g
    ジャガイモ    1個(60g)
    ツナ          15g
    塩           適量
    こしょう        適量
    シュレッドチーズ    適量

    □作り方
    ①ジャガイモをレンジで加熱し、塩こしょう(分量外)をふりつぶしておく。
    ②万願寺とうがらしを縦半分に切り、種とワタを取り出し刻む。
    ③タマネギは、粗みじん切りにする。
    ④オリーブオイル(分量外)でタマネギと②の種とワタを炒め、粗熱をとる。
    ⑤①、④、ツナ、塩こしょうを混ぜる。
    ⑥②のトウガラシに、⑤を詰めて、シュレットチーズをかける。
    ⑦トースターでチーズに焼き色がついたら出来上がり。

    ※⑤の詰め物は、ジャガイモの大きさにより多めに作っても、ポテトサラダやオムレツの具にも使えます!

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