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#13

都市農業の新しいカタチを作りたい。食育・農育がシェアされる町田の畑。

Bamboo Village Farm|東京都町田市
竹村 庄平 さん

大学を出て、ロボットメーカーに就職したのですが、その時に、食への意識が高い人と出会って、健康・病気の観点からの「食」にすごく関心を持ったんです。それがきっかけとなって、29歳で退職して農業の道に進みました。
食といっても、その時点でそこから料理人になることはできない、農業だったら自分にもできるのでは、と考えたんです。観葉植物さえ育てたことなかったけど(笑)、なぜかできると確信して。お金も稼げると本気で思っていました。

手間がかかっても、価値のある農業を

まず、長野や高知で農業を学んで、子供の頃から育ったこの町田で就農しました。
実際にやってみると、ものすごく大変な仕事です。
全て手でやっているので、作業が本当に多いんです。休みなしで、長時間の単純作業です。
お金だって全然儲からない、大きな勘違いでしたね(笑)
でも、もともと健康や病気のためになるよう始めた農業です。面倒な作業が多くても、大量に作れなくても、有機肥料を使って、手間をかけてやっています。
売れるためだけに作るのは、農業をやる価値がないんです、自分にとっては。
もともと農業を考えた時に、人に喜ばれる仕事っていいな、と思って始めてますし。健康に生きるために必要な食を支える、価値ある仕事です。

買い手が見えることがモチベーションにつながる

今は1~2キロ圏内に点在する畑を10箇所ほど借りています。一つひとつ自分の手で開梱して増やしていきました。全て有機肥料の自然農法で、季節ごとに様々な野菜を育てています。農法としては少数派でしょうか。
畑に来る人のリクエストで野菜を作ることもありますよ。
育てた野菜は、畑で売ったり、店舗や飲食店でも出荷先が見えるところに卸してます。やっぱり、お客さんとはなるべくダイレクトに感じられる方がモチベーションにもつながります。
東京ですから、販路も頑張れば見つかります。

たくさんの人とのつながりが、都市農業の醍醐味

経営的には1人で全てやっていますが、ボランティアの方がたくさん来てくれています。今や1日1人で畑にいる日の方が少ないくらいです。
収穫体験をしに来るグループや、興味をもって探して来てくださる方。その方達が周りに拡散するんです。そうしたらどんどん人が来るようになって、去年は数えたら、1年で1,000人くらい人が来ていました。
お子さんと収穫体験を楽しんだり、戦力となって働いてくれたり、毎年来る人も多くて、とにかく人が来ます。来る人はみんな受け入れます。

この畑は決して条件がいいとは言えません。勾配が多いし、緑も残っているから日影ができます。でも、町田には人がたくさんいます。畑に来てくれる人達も、畑の外で支えてくれる人達も。
これが、都市農業の醍醐味だと思ってます。
食育・農育は必ずやっていきたいので、それを自分の畑で大勢にシェアできるのは、東京ならではですよね。
コアで手伝ってくれている仲間がいるのですが、増えたらもっと借りたいと思ってます。できることなら町田の畑はみんな借りたい!ずっと育って来た、思い入れのある町ですから。

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