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#19

豊かな大地の中で、「水戸っぽさ」を追求する

晴れ晴れファーム(ハレバレファーム)|茨城県水戸市
西村 智訓(通称にっしー) さん

生まれはお隣埼玉県、小さい頃、親の仕事の関係で日本の反対側ブラジルサンパウロで育ちました。その学校の裏に大きな森があり、よく休み時間には遊んで過ごしていました。そんな経験から『緑』に関わって生きていきたい、という思いがあり、農家を選んだことは自然だったと言えるでしょうね。

2017年、専業農家に

大学生の頃は、農学・林学科で森づくりを学びました。卒業後は、街の緑づくりに関わりたいと思い、就職先は公園や建物の屋上などの緑化事業を行う会社に入りました。
色々なプロジェクトに関わる中で、ビルの屋上を農園にするプロジェクトが進み、野菜作りに関わってみたら、そちらの方が楽しくなっちゃって。自分の畑を持とうと思って、大農業県・茨城県水戸に2010年移住しました。
しばらくは地元のラジオ局の仕事をしながら畑を始め、準備期間を経て専業農家となったのは2017年夏からです。そして様々な方々の協力を得ながら、本格的に農家として動き出した感じです。

整備され、広々と美しく生まれ変わった農地

この辺は以前から畑でしたが、震災後に改めて整備された土地で、真っ平らで綺麗に区画が分かれています。農道もゆったりとしているので、トラクターなど大型の農業機械も余裕で入れるんです。また区分けもしっかりしているため、IOTなどの生産管理機器も導入しやすい環境だと思いますよ。あと数年したら農業機械などの自動化などがどんどん入って来るんじゃないでしょうか。

そして、ここはもともと土がとてもよく、特に葉物がすごく美味しくできます。また柔らかくて甘い野菜が作れます。
ちなみに土作りとして米ぬか、もみ殻くん炭をベースに行っています。肥料分を持ちやすい土質なので、それだけで十分なんです。

畑の持つ3つの役割

最初に始めた時は、サニーレタスを育てました。なぜかというと、この辺の直売所であまり出ている人がいなかったので好まれるんではないかいという目論見で。
今は、75aの畑を所有していて、春と秋はリーフレタス、ブロッコリー、夏はナス、トマト、かぼちゃ、冬はネギ、ケールを季節に合わせて育てています。またニンニクもこの辺りでは難しいとは言われてますが、なんとかできないかとチャレンジしています。近場で収穫できることによって、安くて美味しいニンニクを地域の皆さんに提供したくて。
また野菜の出荷時には全て、オリジナルのラベルシールを貼っています。『人が軸』というコンセプトを持っているので、自分自身をキャラクターにしたイラストシールにしています。これが目印になっているようで、貼らずに出すと、「今日はニッシーの野菜、置いてなかったよ〜」なんて言われたことがありました(笑)。
広い農園ですが、妻と2人、そして軽トラ犬?!とで全てをまかなっています。

最近人気のカラフルなケール

自分の畑には、3つの役割を持たせています。
1つ目は、野菜を育てる場所。直売所で売る旬の野菜を大切に育てています。
2つ目は、農業体験の場としての役割です。収穫体験はよくあると思いますが、農作業自身を丸ごと提供しています。例えば耕運機をやってみたい、くん炭づくりをしてみたい、という珍しい体験もできちゃいます。農業には色んな工程があるから、それを直接体験してみてほしくて。
そして3つ目は、交流の場です。「コミュニティファーム」と呼んでいます。農園での交流会を開催して、畑でのBBQや異業種交流会、もちろん農家さん同士の交流会も。何と言っても空が広くて気持ちがいいし、車もたくさん止められるので気兼ねもなく、いい雰囲気の中で集まってます。

水戸駅から車で10分にある晴れ晴れファーム

お客さんとは長いお付き合いをしていきたい

出荷先は直売所やスーパーの産直コーナーがメインです。
茨城は農家がいっぱいいるから、近所で野菜もらえるのにわざわざ買う人なんていないんじゃないの?といった声もありますが、実際はよく出ています。やっぱり自分で好きなもの選んで色々買いたいですもんね。私は水戸で育てた作物を、また新鮮で旬な野菜を街の人たちに楽しんでもらいたいと思っているので、人の手にすぐ届く場所として直売所を選んでいます。
それから、県内のマルシェやイベントにも年間で20箇所くらい出店しています。県内ではクラフト系のおしゃれなイベントが多くなりましたが、季節ごとで作物も変わるため、目新しい変化ある存在として見てもらっていることもあり、その中にも出店させてもらっています。
あと水戸市内の飲食店にも数件取引させてもらってます。
この農園を知ってもらった人、ファンになってもらった人に、レストランで美味しく調理された状態でまた出会えたら嬉しいですよね。農園のファンになってくれた人とは長いお付き合いをしていきたいと思っています。

軽トラ犬ソラ

「水戸らしさ」のある農業を目指して

水戸の野菜を、誇りを持ってもっともっと伝えていきたい、という想いがあります。
野菜が豊富で、美味しい食べ物もいっぱいある、また、ゆったりしていて住みやすい。そんな水戸の豊かな大地で育った野菜を新鮮なまま手にすることができるのは、やはり地域の直売所、そしてスーパー内にある直売コーナー。
「地元野菜で食を豊かに」
水戸野菜をもっと広めていけたらと考えています。

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