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#26

夢をもって農業を楽しく

柴海農園|千葉県印西市
柴海 祐也 さん

農業をはじめたキッカケは、両親のはじめた直売所での経験です。
もともとトマト農家で市場に出荷をしていました。私が産まれた昭和の終わりから平成にかけてバブル崩壊もあり、どんどん安くなって値段がつかなくなってきました。「じゃあ直売で売ってみようか」ということで、山の上のハウスの目の前で直売所を始めたそうです。

「夢をもって農業を楽しく」という意味を込めて『夢農楽』(むのうらく)という名前の直売所です。直売所にくるお客さんから「美味しい」と言う声を沢山聞くことができました。
「農業って面白い」と親の姿を見て感じました。お客さんから評価されることで、両親も手伝っていた私も、どんどん前向きに取り組めるようになりました。今も直売所『夢農楽』は両親が続けていて、トマトの季節の4月頃から営業がスタートします。

飲食店向けのカスタマイズセット、個人向けの野菜宅配、マルシェ、販売方法もチャレンジしています。

飲食店への発送、個人宅への宅配や、マルシェでの販売など、販売方法もいろいろとチャレンジしています。
飲食店向けの発送では『カスタマイズセット』をお届けしています。私も農家になる前に就職していたときは飲食をやっていたんですが、実は発注ってすごく手間なんです。
例えば、『サラダスティック用の緑色の野菜がほしい』というニーズがあったとします。夏はきゅうりがありますが、冬にはビタミン緑大根という旬の野菜があります。このように季節ごとの旬をメニューに取り入れて頂くために、野菜名での注文ではなく「どういった料理、どういったメニューで使いたいか?」という要望を直接伝えてもらう様にしています。そして、シェフの要望に合う野菜を私が畑から選び、お届けしています。
バーニャカウダー用の野菜セット、焼野菜用の野菜セット、のように飲食店ごとにカスタマイズしてご用意しています。カスタマイズセットは旬の野菜を取り入れたい飲食店さまに非常に喜んで頂いています。

また、個人の方に向けての野菜宅配では、私やスタッフが車で直接届けています。
お客さんの自宅で、一軒ずつその日にお届けする野菜を説明しながら、運んでいます。

私はずっとこれからも直売でやって直接お客さんや事業者と繋がりたい、と思っています。
間に業者が入りすぎると、お客さんが見えなくなりますし、直接つながることで何を求めているか、それはフィードバックが受けられるからです。
作るところから届けるところまでやっていくことで、作っている意味がよりわかるなと感じています。
今は、いい意味で出荷する方法やサービスも増えてきました。いろんな需要が存在している中でより良い方法を探していくのも大切だと思っています。「柴海農園の野菜が食べたい」という方に、これからも直接お届けできたらと思っています。

(ホームページより)

野菜の種類は年間150種!作りたい野菜を作っています。

野菜の種類は年間150種くらい40品目を作っています。旬の定番野菜で、冬は人参は外せないなどはありますが、わりと作りたいものを作っちゃっています。この野菜に絞って作っていこう、今後もずっと作り続けよう、というのは特にないです。
野菜セットでも、SMLのサイズ別セットの他に、珍しい野菜セットというのもあり、お好みで選べるようにしています。
ルタバカなどの西洋野菜から、キャベツ・ブロッコリー・人参などの定番野菜まで、幅広く作っていて、お届けするときも変化をつけるようにしています。

(ホームページより)

農薬や化学肥料に頼らず、外のものを持ち込まない。エネルギーの循環を大切にして、畑や作物に無理はさせない。

農薬や化学肥料に頼らず、堆肥はあまり使わず緑肥を畑に鋤きこむにしています。
エネルギーを自給して、なるべく外のものを持ち込まないように、その畑からできるエネルギーを循環させる、そんなイメージです。また、ミネラルバランスを整えることなども意識しています。
土は簡単には変えられないので、畑に無理をさせないようにしています。
多品目を作っているからこそ、それぞれの野菜に合わせて場所も選んであげることも意識しています。
現在は畑が点在しているのですが、そのおかげで管理がしやすくなっているとも言えますね。

常に思っているのは、柴海農園に関わっている人がちゃんと生活をしていけるようにしたい、ということです。
スタッフとして働いてくれている方は、将来独立したいという方や、もともと農園のファンだった方など、善意で農業という世界に来てくれています。
ちゃんとしっかり働けば家族を養っていけるくらいの収入を得られる、定年まで勤め上げる、という働き方も農業でできるようになればと考えています。『農業=独立』だけじゃない選択肢もあれば、残れるプレイヤーも増えると思うんです。

また、スタッフがちゃんと働ける場所や拠点をつくることもしたいです。
打ち合わせできる場所や、事務作業ができる場所、キッチンや休憩できる場所や直売所集荷場など。
私が形から入るのが好きというのもありますが(笑)
安心して働けることで、しっかり事業として回せるようになりますよね。
農園としては、今年は生産規模を倍にすることにもチャレンジしてみます。
やってみてどのくらい収益効果が変わるのかを見てみて、利益を出せるようになったら次のステップに進みたいですね。

柴海農園に関わっている人を大切に、これからも歩んでいきたいです
住所   
千葉県印西市
備考   
取引先:はりまざかマルシェ など
written by 田山 由紀

筑波大学卒業後、営業・顧客サポートに携わる。
現在は、株式会社ファーマーズ・ガイドにてライター/カスタマーサクセスとして地元流山をメインに活動中。
「子どもには美味しい野菜を食べてほしい」という思いから、野菜の作り手に興味を持ち、チョクバイならではの新鮮さ、関わる人の温かみがあることに感動する。
地元野菜の美味しさに改めて気づき、朝市・直売所めぐりが今では趣味になっている。プライベートでは2児の母。

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