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#30

都会の子どもたちに野菜と触れ合う機会を

KURIYAMA FARM|東京都目黒区
栗山喜美子 さん

東京都目黒区自由が丘駅から徒歩10分、カフェや雑貨店が立ち並ぶ通りを抜けた住宅地の一角にKURIYAMA FARMがあります。なぜここに畑が?と不思議に思われる方も多いのでは。

3年前に祖父の農地を継ぐことに

もともとこの地で祖父が造園と畑をやっていたのですが、亡くなった後、父も先に亡くなっていたので孫にあたる私がこの畑を残したいという思いで農園を継ぐことに。
当時農協に勤めていたものの野菜作りに関しての知識はなく、関係者の方々に教えてもらったり、調布市の農園で研修させてもらったり、色々なセミナーに参加したりして勉強をしました。

もっと他にも土地があったのですが、私と母とスタッフの方で賄える範囲で、道路をはさんだ2区画を農園として残しました。
造園地だったため土壌づくりが必要で、土を入れ替えることからのスタートでした。

うちの家族に男手がないので力仕事など、なんでも自分でこなさなければいけないのが大変なところです。最近は色々なつながりから技術を教えていただいたり、他の女性就農者と情報交換をして工夫しています。

オレンジ白菜で都知事賞受賞!

春にはキャベツやブロッコリー、夏はトマトや胡瓜、秋は大根・白菜、冬はほうれん草や小松菜、などを作っています。
今日並んでいる「のらぼう菜」はもともと多摩地区で栽培されている野菜で、シャキシャキした食感が楽しめますよ。

昨年の目黒区秋季農産物品評会ではオレンジ白菜「オレンジクイン」が都知事賞を受賞しました!1玉4~5kgある大玉の、中がオレンジ色の白菜です。これも研修先の農家で教えてもらい作ったものです。

野菜との触れ合いを子ども達に

農園で採れた野菜は、庭先販売(収穫期の午前9~12時頃)のほか、地域の小学校の給食、私の出身校の中学・高校の調理実習などに出荷しています。時々目黒区のサンマ祭りなどのイベントでも出店、販売しています。

収穫体験や、農業体験は目黒区のホームページを通して募集するほか、保育園や小学校などの団体で受け付けをしています。

収穫体験では、参加者の年齢や状況に合わせて収穫しやすい物をあらかじめ想定して植えておきます。小さな保育園児が大きな大根を収穫し、あまりの重さに泣きながらずるずる引いて帰るなんてことも(笑)
でも翌年には成長してしっかりと持って帰れる姿が見られたりもします。

種まきから収穫まで何回か通ってもらう親子での農業体験では、はじめは土に触れないお子さんもいます。しかし次第に畑や野菜に慣れ親しむことで野菜嫌いだった子が食べられるようになったり、「ここの野菜だったら食べてくれるので」といつも買いに来てくださるお母様もいらっしゃるんですよ。

今後もさらに未来を担う子どもたちへの食育の場として、この農園でできることに力を入れていきたいと思っています。

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